エッセンシャル思考 – 最小の時間で成果を最大にする
グレッグ・マキューン
大事なことに集中する
分かってはいるけど・・・
『急に頼まれた仕事で、予定していた家族との時間が取れなかった』
『一日中会議続き、どれも大事だけどこれでいいのだろうか?』
『色んな事に手を伸ばしすぎて、結局何も残らない』
そんな人こそ、いやすべての人のおすすめしたいのが今回紹介する本です
「より少なく、しかしより良く」
この本に幾度か出てくるこのフレーズが、この本のテーマです
著者が自身の経験から得た、エッセンシャル思考を紹介している本になります
自身最近1年くらいで読んだ本の中で一番におすすめしたい本です
実生活の中で落とし込めるものが多く、ページをめくるたびにふむふむと読み入っていまいました
本書の概要
著者の冒頭での一言
自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。
本書を読めば他人の期待に振り回されず、自分に正直に生きる方法が見つかる。
より効率良く、生産的になり、仕事もプライベートもこれまでよりずっと充実するはず。
大事なものを知り、不要なものを捨て、決めたことをスムーズにやり遂げる
人生のあらゆる場面で、仕事や用事を正しく「減らす」。
複雑で、情報過多な今の時代
大切なものに焦点をあて、「どれも大事」から「どれが大事」へ思考を向けることが大事だと説く
本書はPARTが4つに分かれており PART1から順にPART4までエッセンシャル思考の考え方や、方法を紹介していく流れとなっています
- PART1:エッセンシャル思考とは何か?
- PART2:見極める技術
- PART3:捨てる技術
- PART4:しくみ化の技術
エッセンシャル思考とは?
エッセンシャル思考とは、「人生のクローゼットの中を整理するしくみのこと」
思い切って一度やれば終わりというものではないし、
月に1度のイベントでもない。
クローゼットをきれいに保つには、そもそも散らからないしくみづくりが不可欠であり、 実際の仕事や用事を頼まれる度、YESかNOかを正しく決めることが必要。
そのための確固としたルールが、まさにこのエッセンシャル思考
一時的な方法ではなく、小手先の方法でもない
人生を充実させるために、ずっと大切で、重要な習慣です
本書で自分が感銘したポイント
私自身一番に感銘したポイントは「90点ルール」というものです
ある大学の講義で学生を選抜する際の話
選抜する候補の生徒にアンケートを取り、講師が採点し、誰を選ぶか決める場面
90点以上は、合格
30点以下は、不合格
問題は40点~80点の生徒たち
先生方は迷いはしたが、思い切って90点の生徒のみを選抜すると決める
するともちろん生徒の意欲や、質が高く
集中して生徒たちに教育していくことができた
まさしくエッセンシャル思考の持ち主の選択であると本では書かれていました
自分自身「どうしてもこれがやりたい」、「この商品を絶対買いたい」など
そう思えるものはわかりやすい
だが「みんなやってるしなぁ」、「できたら欲しいなぁ」などの40~80点のものに悩まされることが多い
エッセンシャル思考の人は上位10%にだけYESと言う
だからこそ「より少なく、しかしより良く」が実践できるのだと感銘しました
思い切って「自分の中でこれは90点だと思えるものだけにする」
仕事も、プライベートも
それができればとってもステキで、充実した日々になっていくと思いませんか?
本書の中に「トレードオフ」という何かを選ぶには、何かをしないという選択も理解すること、という章も存在します
上位10%にだけYESを出すには、その「トレードオフ」を理解し、
90%のことにはNOを言う必要がある
まさにその通りで、NOを言うことで相手の信頼を得ることもある
本書のどこを読んでも気づき・学びの多い本でした
さいごに
本当に中身が濃い一冊です!
ホントおすすめなので是非一読してみてほしいです
「大事なことに集中しよう」と、当たり前で、ありきたりに聞こえるものかもしれません
本書は決してそんなうわべだけのテクニックや、小手先だけのものではありません!!
自分にとっては座右の書の一冊になりました
本当にそう思えるほどの一冊なので、これを機に手に取っていただけたら幸いです